国民生活センター/サンバイザーに注意/走行中の落下で事故の恐れも

　国民生活センターは１１月１０日、自動車に取り付けるサンバイザーが運転中に落下して事故につながる可能性があるとして、注意喚起を行った。今年９月末までに、テレビショッピング研究所（本社東京都、高橋正樹社長）が販売するサンバイザーへの相談が１０件寄せられている。
　商品テストの対象となったのは「パーフェクトビュー　デイ＆ナイトバイザー」。テレビ通販のほか、ＥＣサイトなどで販売していた。
　自動車内の純正サンバイザーにクリップで挟み、太陽光や対向車のライトがまぶしいときに使用する商品だという。１５年３月に発売し、２個セットで約８０万個を販売している。
　消費生活センターには、「購入から数カ月使用すると、運転中にサンバイザーが落下してきた」といった相談が寄せられていた。
　国センは同型の商品を１０個購入し、サンバイザーを２００回上げ下げするテストを行った。クリップ部分が摩耗し、プラスチックの粉がプレートに不着することを確認したという。
　テストで使用したサンバイザーを自動車に取り付けて走行したところ、段差で自動車が揺れる際、１０個のうち５個が落下したという。
　テレビショッピング研究所は当該商品の販売を停止し、購入者全員にサンバイザーを固定するサポートバンドを無償提供する。１１月７～８日の２日間で、約３７万人の購入者にダイレクトメールを発送済みだという。