機能性表示食品制度検討会/「関与成分不明確」も対象に/ビタミン・ミネラルは見送りに

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 10月18日に開催された「機能性表示食品制度の対象範囲拡大についての検討会」で、「機能性関与成分が明確でない食品」を新制度の対象に加えることが決まった。「ビタミン・ミネラル」については、対象化を見送ることになった。
 同日開催の会合で、「機能性関与成分が明確でない食品」の一部を、機能性表示食品の対象とする案が大筋で了承された。「少なくとも一つの指標成分で作用機序が考察されている」ことを条件に、機能性関与成分として新たに「機能性の科学的根拠が得られたエキス(抽出物)」を追加する。
 ビタミン・ミネラルについては、「過剰摂取の懸念及び健康・栄養政策との整合性の観点、他の制度との関係を踏まえ、現時点において本制度の対象としないことが適当」とし、見送る方向となった。
 ビタミン・ミネラルの機能の表示については、「栄養機能食品の制度において、別途検討すべきである」としており、栄養機能食品制度において表示できる機能を拡充する方向性を示唆した。
 報告書は、今回の会合で示した案を基に、委員の意見を聞いた上で、今秋中に取りまとめる方向だという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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