ユニクロ16年8月期/EC売上は30%増/事業変革進めさらに成長

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事業戦略を発表する柳井社長

事業戦略を発表する柳井社長

 ユニクロ(本社山口県、柳井正社長)の16年8月期におけるEC売上高は、前期比30.1%増の421億6700万円だった。17年8月期のEC売上高は前期比約40%の増収を計画している。柳井社長は「情報製造小売業」という新たな事業モデルに変革する方針を発表。製造小売業にITを本格的に取り込む、ネットとリアルを組み合わせた成長戦略を掲げた。
 16年8月期の全体売上高に占めるEC化率は同1.1ポイント増の5.3%に伸長した。4月にセブンイレブン店頭での商品受け取りを開始したり、ECサイトの商品価格を見直したりしたことが増収に寄与した。
 昨年10月にスマホアプリを刷新し、オムニチャネル機能を追加したこともEC売上高の拡大につながった。
 柳井社長は決算説明会において、「素材調達から企画・デザイン・生産・販売まで一貫した情報製造小売業になる」と新たな事業方針を紹介。リアルとネットを融合したオムニチャネル施策を強化することにより、「お客さまに新しいお買い物体験を提供する」(柳井社長)と話す。
 具体的には、(1)会員向けの特別サービス(2)購入履歴に応じた提案(3)決済・受け取りの利便性の拡大(4)EC限定商品の拡充ーーーなどの取り組みを行うという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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