リフォームEC各社/自社工事がシェアを拡大/工務店のEC本格化

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IT企業はコンテンツに強み(写真はセカイエ)

IT企業はコンテンツに強み(写真はセカイエ)

 トイレやキッチンなど、住宅設備のEC市場で、施工店の売り上げ規模が拡大している。家電の取り付けが主力の施工店ライフワンの16年1月期の売上高は前年比15%増の90億円に伸びた。トイレ交換がメーンの施工店サンリフレホールディングスの16年3月期の売上高も、前年比30%増の30億円になるなど好調が続いている。バス・キッチン工事大手のメガバックスも、楽天・ヤフーと提携してEC事業を本格化している。工事を自社で行えたり、メーカーから建材を安価で仕入れられたりする強みを価格に反映し、業績を伸ばしている。


■大手モールが施工店と提携

 今月7月にヤフーショッピングは、リフォームを始めとした役務の取り扱いを開始した、楽天も「らくらく楽天リフォーム」の特設ページを開設した。どちらのサービスも、施工店のメガバックス(本社神奈川県、小林哲也社長)が、出店条件などの設計を手掛けている。
 メガバックスはこれまで、TOTOの特約店として、バス・キッチンの工事下請けをメーンの事業として行ってきた。同社のEC事業はまだ小規模だが、リフォーム業界において長年の知識・経験・実績を持つことから楽天・ヤフーの新サービスの設計に携わることになったという。「今年をネットリフォーム元年にする」(小林社長)と、ネット販売への意気込みを語る。
 同社の設計した「らくらく楽天リフォーム」では、出店対象を、自社で工事が行える施工店に限定している。また、メーカーから直接建材を仕入れられるだけの実績を持つことも、「らくらく楽天リフォーム」に出店する条件としている。アマゾンと提携している大手ハウスメーカー等の場合は、工事を下請けに委託する形式のため、楽天リフォームの認定を受けることができない。


■価格・品質に強み

 自前で工事ができ、メーカーから直接建材を仕入れられることが多い施工店は、ECの仕入れ原価においても優位に立つことができる。住設EC市場の50%以上を占めるとされる、BtoBの建材販売においても、大型の施工店はその価格力でシェアを伸ばしているという。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月29日号で)

メガバックス・小林哲也社長

メガバックス・小林哲也社長

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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