楽天中間期/国内EC流通額11%増に/ポイント施策でユーザー増加

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 楽天の16年1―6月期(中間期)における国内EC流通総額(トラベル、ネットスーパー、ケンコーコムなどを含む)は、前年同期比11.7%増の1兆3992億円だった。今年1月から開始した、スマートフォン(スマホ)アプリや楽天カードなどを利用して「楽天市場」で買い物をすると、ポイントが最大7倍になる「スーパーポイントアッププログラム(SPU)」が、新規ユーザーの獲得と休眠ユーザーの掘り起こしに奏功。ユーザー数の拡大と囲い込みでさらに流通総額が伸びると捉えている。
 16年6月時点で、「楽天市場」の流通総額における楽天カードの決済比率は47.1%に達した。SPUのポイント原資は楽天が負担しているため、楽天としての国内EC事業における営業利益は前年同期を下回っているが、現在は流通総額の拡大のための先行投資としている。今期中には収益面で結果が出る見込みだ。
 「楽天市場」ではスマホのプッシュ通知を個々に合わせてパーソナル化し、ポイント付与の時期、入荷商品、コンビニ受け取り指定商品の到着のお知らせなどを行っている。
 「楽天市場」の流通総額におけるモバイル比率は前年同期より10.1ポイント上回る58.6%となり、スマホアプリの転換率は、1月から6月までに1.2倍に向上した。


(続きは、「日本ネット経済新聞」8月11日・18日合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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