ベガコーポレーション/上場で6億円を調達/広告やシステム開発に充当

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上場セレモニーに出席する浮城智和社長(写真右から5人目)

上場セレモニーに出席する浮城智和社長(写真右から5人目)

 家具のECサイト「家具のロウヤ」を運営するベガコーポレーションは6月28日、東証マザーズに上場した。上場によって約6億円の資金を調達。宣伝広告やECシステム開発、人材採用に充当する。自社の知名度を高めるため、広告を積極的に展開。15年に独自調査したところ、同社の知名度は4%だった。知名度を高めて、人員採用にもつなげていく。
 上場後に行われた記者会見で浮城智和社長は「今後、Eコマース以外の事業は展開しない」と方針を示した。1月にスマホ向けゲーム開発の子会社を清算した。
 一方、15年には越境ECサイト「DOKODEMO(ドコデモ)」を開設し、海外販売も開始している。当面は国内と海外のEC事業を成長させていく。
 ECサイトで販売する商品の約9割は自社企画で手掛け、提携先である海外の工場で生産している。現在、約800品目のプライベートブランド(自主企画)商品を販売。主力の家具以外にアウトドア用品やガーデニング用品などの取り扱いを拡充している。
 「家具市場におけるEC化率は今後も伸びていくと予想される。当社もEC化の波に乗りながら積極的に商品投下を進め、売り上げを拡大していきたい」(浮城社長)と抱負を語った。
 ベガコーポレーションの16年3月期売上高は、前期比32.8%増の83億4000万円、営業利益は同7.4%増の5億7500万円だった。円安の影響で売上高営業利益率は悪化した。
 17年3月期における売上高は同17.6%増の98億600万円、営業利益は同36.4%増の7億8500万円を見込んでいる。円高が進み原価率が低下しているため、売上高営業利益率は改善するとみている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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