ニトリHD/EC売上高12%増/中間期は過去最高の86億円

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ニトリホールディングスの15年3―8月期(中間期)におけるネット通販の売上高は、前年同期比12・4%増の約86億円だった。中間期のEC売上高としては過去最高。ECサイトを刷新して利便性を高めたほか、ECサイトで店頭と同様の配達時間指定サービスを開始したことなどが奏功した。継続的に取り組んでいるオムニチャネル化の成果も現れている。

6月下旬にECサイトを全面刷新し、操作性の向上や顧客導線の改善などを実施した。店頭在庫をECサイト上で確認できるサービスも開始している。
 6月17日にはネット通販の物流業務を効率化するため、車両の手配や配送ルートの作成を自動化するシステムを導入した。
 配送先の住所やトラックの積載量などに基づき、受注時点で最も効率的な配送計画を組む。配送効率を最大化したことで配達時間指定の受注可能件数が増え、ECサイトで店頭と同じ配送時間指定サービスを実現した。
 オムニチャネル化を経営方針の一つに掲げ、前期中に店舗とECのポイントを統合したことなどもEC事業の拡大につながっている。
 店頭販売や不動産事業などを含めた全社売上高は同5・4%増の2221億8500万円。販管費が11・6%増えたため営業利益は同2・1%減の367億600万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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