【カタログから分析 通販会社調査隊】123 日本コロムビア「音の楽園」/エンタテインメントとして楽しめる

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 オーディオ、ビデオ、ゲームソフトなどを制作販売する日本コロムビア(本社東京都、吉田眞市社長)が年に4回発行している通販カタログ「音の楽園」は、昭和の演歌・歌謡曲から落語、童話まで幅広いジャンルのCD・DVDを取り扱う。
 07年に創刊し、今年8月に発刊した最新号で36号目を迎えた。演歌関連商品が特に人気という。
 カタログはオールカラーで約100ページ建て。「通常の通販カタログと大きく異なるのは、歌手の顔を前面に出せる点。顧客にはエンタテインメントとして楽しんでもらえるカタログとなっている」(ダイレクトマーケティング部)。人気歌手のインタビュー記事なども掲載している。
 発行部数は毎号約10万部。資料請求をした人に加え、新聞などで広告掲載し、商品を購入した顧客にカタログを送付している。
 自社商品以外にも、各音楽メーカーの商品も取り扱っている。取り扱うのは大きく分けて(1)他社から仕入れた商品(2)一般レコード店で販売している商品と同社の商品を組み合わせたセット商品(3)一般のレコード店では購入できない通販限定のボックス商品ーーーの3種類。通販限定のボックス商品は通販会社への卸販売も行っている。
 会員の男女比は約7割を男性が占める。「通販の中では特殊な顧客構成になっている」(同)と話す。顧客の平均年齢が約70歳と高いのも特徴だ。
 平均購入単価は年々減少傾向にあるものの、高価格帯のボックス商品の人気がけん引する形で1万円以上を維持している。「メーン顧客の年齢層が高いということもあり、趣味にお金を使える人の利用が多いため」(同)と分析する。

(続きは、「日本流通産業新聞」10月6日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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