【カタログから分析 通販会社調査隊】〈48〉 ファンジェリー「CANDO」/ARによる動画配信を開始

 補正下着を販売するファンジェリー(本社東京都、竹村仁社長)は、14年10月に発行した通販会員向けカタログ「CANDO(キャンドゥ)」に「AR(拡張現実)」技術を採用した。スマートフォン(スマホ)で専用アプリを起動し、カタログにかざすと同社の商品を着用したモデルの動画が自動再生されるという。カタログの写真だけでは伝えきれない着用感を動画で紹介することにより、ユーザーの利用を促進する。
 同社は98年に会員向けカタログ「CANDO」を創刊した。カタログでは、同社の主力商品である補正下着シリーズ「Exabra(エクサブラ)」を中心に紹介している。モデルが着用した写真などを盛り込み、商品のデザインや機能性をアピールしているが、商品の魅力をより分かりやすく伝えたいと考え、ARによる動画配信を行うことにした。
 「通販で購入することに不安を覚えるお客さまもいる。動画であれば、前後左右からのシルエットを簡単に閲覧でき、動くモデルを見ることで着用時のイメージが想像しやすくなると考えた」(広報)と話す。
 新サービス開始にあたっては、スターティアラボ(本社東京都、北村健一社長)が提供するARコンテンツ制作サービス「COCOAR(ココアル)」を活用した。動画は30秒程度のものを12点制作。10月のカタログ発行から約2カ月間で、12動画全体で500回近く再生されたという。
 「カタログとネットを連動できるARを利用することにより、ECサイトへのアクセスを促すことができる。スマホで利用できるという手軽さは、当社のターゲットである子育てや仕事に忙しい女性からも喜ばれている」(広報)と話す。
 動画には、商品の購入ページへのリンクを貼り付け、動画を閲覧し、商品を気に入ればすぐに購入手続きに進めるようにしている。
 次号のカタログにもARを採用する予定だという。顧客の反応を見ながら今後もARによる動画配信に注力していく考えだ。


【カタログデータ】
 発行元:ファンジェリー
 創刊:98年
 発行頻度:年4回
 発行部数:非公開
 ターゲット:20~60代の女性
 商品分野:女性向け下着
 構成:B5判カラー(号によってページ数が異なる)


【会社概要】
 設立:09年
 売上高:非公開
 社員数:25人
 販売媒体:店舗、カタログ、ネット

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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