【地方発・有力通販支援会社】アーネスト 鈴木邦夫 社長/顧客掘り起こし考える通販企業に提案強化

鈴木邦夫 社長

 家庭日用品やアイデア雑貨などを企画・開発し、通販や生協ルートで卸売りするアーネスト(本社新潟県)は今年で創業36年を迎える。テレビ通販で実演販売士によるデモンストレーションを行い、台所用品や調理器具の販売が好調だ。カタログ通販や生協、テレビ通販向けの卸売りの現状と、7月下旬から販売を始める新商品について鈴木邦夫社長に聞いた。


 ーーー創業からこれまでについて聞きたい。

 1981年に創業し、今年で36年を迎える。私は、三条市内の問屋で営業や開発の経験を経て、34歳で独立した。立ち上げたころは婦人会や町内会などの組織にアプローチし、回覧板にチラシを挟み込んで商売をやっていた。企業にも営業し、職域販売も手掛けていた。
 商品開発においては「一般的な日用品にひとひねりのアイデアを加え、日常の衣食住が楽しく、快適になる商品」をコンセプトにしている。社内に14人ほどの開発メンバーを配置し、台所用品や日用品といった新商品を毎月5~6品目を投入し、現在は計150~200品目を販売している。
 新潟県内と中国や韓国、ベトナムの提携工場で製品化している。
 販路は主にカタログ通販やテレビ通販、生協といった無店舗販売が中心だ。一部、訪販企業や量販店ルートにも卸売りを行っており、販路を広げている。全体の売り上げの6割をテレビ通販が占めている。テレビ通販では、調理器具を中心に、当社と契約する実演販売士が製品を使いながら販売を行っている。
 当社の製品は、アイデアに富んでいるため、説明することで訴求ができる。店舗販売で、店頭に置いているだけでは、なかなか売れない。カタログ通販が伸び悩んでいる状況で、テレビ通販は有力な販路となっている。

 ーーー毎月商品をコンスタントに開発するために工夫していることは何か。

 難しく考えずに、現在ある商品にプラスアルファすることで新商品が開発できる。どんな商品でもユーザーが望む完璧なものはない。商品の欠点やユーザーの求めるニーズを解決することで、新しい商品になる。そういう考えで取り組めば、無限に商品は出てくるはずだ。
 5年前までは私も商品開発に携わってきたが、現在は若い社員に権限を委譲し、日ごろからアドバイスをしている。

 ーーーテレビ通販とカタログ通販で売れる商品はどう違うのか。

 明確な違いは、価格帯だ。テレビ通販の場合は、5000~1万円の価格帯でも販売することができるが、生協やカタログ通販の場合は、価格の安い商品が好まれる。
 商品のパッケージには、QRコードを付けて使い方を動画で見られるようにしている。あくまで商品購入後のため、デモンストレーションを通じて、購入前の確認ができるテレビ通販のメリットは大きい。
 最近では、単身世帯の増加に伴い、1~2人用の商品が売れている。カタログ通販の苦戦が今後も予想されることから、海外を含め、常に新たな販路開拓、時代のニーズに合った商品作りを心掛けていきたい。


■シャワーヘッドに付けるだけでマイクロバブルに

 ーーー7月下旬から戦略商品を投入する。

 シャワーヘッドや洗濯機の給水口に装着するだけで水道水をマイクロファインバブル水に変える「美微ット」を発売する。
 従来は、シャワーヘッドそのものを販売する商品が多かった。当社では、既存のシャワーヘッドに今回の装置を取り付けることで、簡単にマイクロバブルに水が変化する商品を開発した。全てデータを取得しているため、販売ツールとしても情報を提供できる。
 7月1日には、大手家電メーカーも、マイクロバブル水の洗濯機を販売しており、通販業界以外でもニーズがある商品だと自負している。今年、通販業界で大きなヒットになることを期待している。
 すでに、大手テレビ通販企業への提案を始めているほか、放送も決まっている状況だ。消費者のニーズも期待でき、新聞広告中心の通販企業やカタログ通販企業、訪販企業でも、既存顧客を掘り起こしたいと考えている企業に提案を強化していきたい。

アーネストのショールーム、通販向けヒット商品も多い

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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