【エコロ・インターナショナル 原村昌利社長】今夏から海外展開に着手/5年で国内売り上げと同規模に

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 水素関連商品を中心にネットワークビジネス(NB)を手掛けるエコロ・インターナショナル(本社栃木県、原村昌利社長)は今夏、海外展開に乗り出した。国内事業の概況や海外展開の状況などについて、原村社長に話を聞いた。


 ーーー海外に進出した経緯について聞きたい。

 当社は「有害物質を一切使用しない」という企業理念のもと、国内で17年間NBを展開してきた。当社名は「エコロ・インターナショナル」。「インターナショナル」という言葉には、「世界へ」という意味が込められている。「安心・安全な商品を世界中に広めたい」という思いから海外でのNB展開に着手することにした。
 今年7月に、オーストラリア、米国、韓国、香港、台湾の5カ国・地域で個人輸入方式のプレマーケティングを一斉にスタートした。開始からまだ日が浅いが、オーストラリア、米国、香港が順調に推移している。

 ーーー海外展開の商品ラインアップは。

 水素発生カプセル「ルルドの恵み」と化粧品「マリンピュアクリスタル」を中心に、スムージーサプリメント「ライフミックスプラス」やエッセンシャルオイルなどをラインアップしている。スムージーサプリメントとエッセンシャルオイルは、海外展開を見据えて今年投入した商品だ。スムージーサプリメントの「ライフミックスプラス」については、「ルルドの恵み」で生成した水素水と組み合わせて楽しんでもらうことを推奨している。

 ーーー商品について、海外からの反応はどうか。

 いい反応を得られている。当社のコンセプトである「有害物質不使用」と、「メード・イン・ジャパン」が受けているようだ。
 海外では、「水素水」というものがあまり広まっていないようで、新規性の高い商材として注目されている。「ライフミックスプラス」についても、水素水と組み合わせるというユニークさが好評を得ている。
 エッセンシャルオイルについても、「ヒノキ」「ユズ」のフレーバーが醸し出す〝日本らしさ〟が人気だ。

 ーーー海外販売の売り上げ目標などはあるか。

 海外販売については、5年以内に、国内NBの売り上げと同規模までもっていきたいと思っている。当社では、17年5月期の国内NB売上高30億円を目指している。5年をめどにグローバル全体で60億円以上の売り上げを目標に設定しているということだ。

 ーーー海外展開における今後の施策は。

 アジア地域などを中心に展開国をさらに増やしていく予定だ。来年には新たな展開国についてアナウンスができると思う。
 当社の商品ラインアップの中には、海外でまだ販売していない商品がたくさんある。状況をみながら、海外で取り扱う商品のラインアップを拡充していく予定だ。

 ーーー国内NBの状況についても聞きたい。

 11月1日に、報酬プランの一部改定を行った。具体的には、タイトル昇格のハードルを下げた。昇格に必要となる、アクティブ獲得人数を減らしたり、ボーナス額をアップさせるなど、会員が報酬を得やすい仕組みにマイナーチェンジした。
 ウェブ活用も進めている。公式サイトのデザインを一新。今後は、海外展開を始めたこともあり、英語や中国語、韓国語にも対応させていく予定だ。
 サイトリニューアルでは、マイページ機能の拡充を行った。マイページで、コミッション明細やポジションの確認などができるようにした。
 公式アプリについても刷新を行った。こちらも日本語と英語の二カ国語対応にしたほか、機能や内容をボリュームアップした。
 商品の拡充も行う。今年12月には、ヘアトリートメント「ナチュラルマリントリートメント」を発売する。ヘアケア用品は、育毛剤、ヘアカラーに続いて3種類目となる。
 水素水から化粧品、健康食品、ヘアケア、ホームケア用品まで、商品ラインアップの幅が広がってきている。今後は、「有害物質不使用の生活を送る」というライフスタイルを提案して会員を増やしていけるようになるのではないかと期待しているところだ。
 会員獲得も順調だ。最近は、30~40代の会員が増えている。地域的には、四国や東海地区が盛り上がってきている。

 ーーー社会貢献の取り組みにも積極的だと聞く。

 以前から継続している取り組みでいうと、ベトナムでの小学校の建設や、カンボジアでの井戸建設などを行っている。
 16年からは、地元・真岡市での社会貢献活動も始めた。本社の近隣にある「真岡小学校」「真岡中学校」「真岡高校」に寄付を実施した。真岡は私自身の出身地であり、かねてから「何か地元の教育に貢献できないか」と考えていた。それが実現した形だ。11月には、真岡市から表彰も受けることができた。

 ーーー原村社長はそのほかにもいくつか表彰を受けていると聞くが。

 14年12月には社会貢献活動の取り組みを評価され、東久邇宮国際文化褒賞を受賞した。会社としては今夏、国際文化推進協議会の「社会文化功労賞」と、米国財団法人・国際学士院世界学術文化審議会の「国際グランプリ」を受賞した。当社の製品の良さを評価していただいたと聞いている。
 表彰を頂けることは、私個人としても、会社としても、会員にとっても、モチベーションアップにつながった。自信につなげることができたと感じている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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