【アージュセルビス 本田正治 社長】NBから14年目/会員に喜んでもらえる商品の開発を

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 乳酸菌加工食品「マナヴィー」を主力商材にするアージュセルビス(本社大阪府)は16年9月、創業14年目に突入した。これを記念して10月2日、京都で創業13周年記念表彰式を開催、およそ100人が参加する予定だ。16年8月期の売上高は微増となる見通しで、創業以来続いている増収を達成する。今期は報酬プランの改定や限定商品の投入など、リクルート支援を強化する。本田正治社長に14年目のアージュセルビスについて聞いた。


 ーーネットワークビジネス(NB)を始めて14年目を迎えた。

 会員に恵まれた結果が事業を継続できた最大の理由だ。多くの人に喜ばれることをしたいという気持ちで参加してくれる人たちが真面目に取り組んできた。
 機能性表示食品制度が始まり、消費者の健康食品に対する意識が高まってきたと感じる。製品愛用者が今まで以上に継続利用してくれている。
 ここ数年は、ビジネス志向のリーダーの加入があったり、愛用者が会員登録するなど、その年によって波があった。前期(16年8月期)は、ビジネス活動での積極的な動きは限定的で、新規会員が大幅増にはならなかったことが反省点だ。一方で、リピート購入をする会員が多く、退会者は減少した。市場の外的要因に頼るばかりではなく、主宰会社がビジネス的な動きを後押しする必要がある。


 ーー17年8月期は、攻めの経営に舵を切る。

 組織拡大に向け、ビジネス活動の支援を活発化させる。年内をめどに、ポイントを付与した健康食品「フェイレバー10」を限定販売する。メキシコ南部に生息するマメ科の植物「ハバルジア」などを配合した。
 報酬プランを改定し、ウェブサイトで組織図を確認できる仕組みを改善する。報酬プランは、初めてNBに関わる人でもわかるように容易にしたい。マップ(組織図)を見やすくすることで、どの部分が弱いのかを把握できるようになる。ビジネスをやりやすくすることで、リクルートに加速が付くだろう。報酬プランは新会員でも早期にボーナスを獲得しやすくする。
 ーー本田社長セミナーの開催もテコ入れする。
 これまで2時間半を超えていたセミナーを1時間半に短縮する。ビジネスに関心のない人には健康や美容、商品の説明を中心にする。商品について関心はないが、仕事には情熱があるというのは矛盾していると思う。あくまで当社の哲学や商品に関心を持ってくれる人に登録してもらいたい。
 超高齢社会を長寿社会に変えるという企業理念に共感してくれる仲間を増やしたい。


 ーー同居家族がいない会員の見守り活動も行う。

 1人暮らしの人が会員登録した場合には、紹介者やリーダーが積極的に声掛けをするよう呼びかけている。訪問販売やNBが通販などと違うのは、顔が見えることだ。
 NBは紹介してからのフォローが重要だ。退会者に理由を聞くと「商品は気に入っているが、フォローがなかった」「声をかけてもらっていない」など、つながりが希薄になったことを挙げる人が多い。大事な用事ではなくてもまめに声をかけようと呼びかけている。


 ーー14年目に向けた抱負については。

 コミュニケーションが希薄な時代だからこそ、コミュニケーションを大切にしていきたい。主宰企業として、会員に喜んでもらえる高品質な製品を開発し続け、活動しやすい環境を整えていきたい。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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