【インタビュー】 エコロ・インターナショナル原村昌利社長/水素商材がけん引し大幅増収/16年5月期は30億円達成を目指す

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原村昌利 社長

原村昌利 社長

-直近の業績をお聞きしたい。
 15年5月期の売上高は、前期比150%増となった。増収の要因としては、13年に発売した水素関連商品の好調がある。引き続き水素関連商品の販売を伸ばしていく。16年5月期の売上高としては、30億円を目指している。

-現在の会員数は。
 現在の会員数は約7万人。60%が愛用者会員で、アクティブな会員は40%程度。九州と関西が最もアクティブな地域となっている

-会社を設立した経緯は?
 自身の経験から、口コミによるダイレクトマーケティングの素晴らしさは分かっていた。本物の製品との出会いをきっかけに、収入を得て活躍できる場を、皆さまに提供したいと考え、自分でNBを立ち上げようと一念発起した。2000年からエコロ・インターナショナルという名前でNB事業を開始した。「エコロ」はエコロジー(ecology)とロマンチック(romantic)を融合させた造語。そのため、英語表記は「ECOLO」ではなく「ECORO」となっている。
-商品展開について教えてほしい。
 当社が一番最初に発売したのは、「マリンピュアクリスタル」というアミノ酸100%の商品だった。せっけんのように使える商品で、「肌のサプリメント」と位置付けている。翌年にはローションを投入し、化粧品ラインアップを拡充した。その後、2013年に高濃度水素水「ルルドの恵み」を発売。今では主力となっている。

-「ルルドの恵み」について詳しく聞きたい。
 「ルルドの恵み」は13年に投入した水素発生カプセルだ。発売開始当初から大きな注目を集め、現在に至るまで、販売は順調に推移している。現在は全売上高の8割を同商品が占めるほどになっている。
 5年ほど前から「水素水」に注目し、研究を進めてきた。ただ安全かつ、高濃度の水素を溶存した水素水をなかなか開発できなかった。高濃度の水素を発生させることができる天然鉱石と出会い、「ルルドの恵み」の開発に成功した。商品名に冠した「ルルド」は、キリスト教に伝わる「ルルドの泉」という話から拝借した。ルルドはフランスの地名。「ルルドの泉」は、難病を治癒した〝奇跡の水〟とされている。実際にルルドにある泉の水を検証してみると、水素が含まれていたという。

-水素水が大ブームとなっているが、水素業界についてどう捉えているか。
 世間一般における水素の認知度は高まっているが、一方で、まだまだ胡散臭い業界だと思われているのは遺憾だ。水素水というのは無色透明で無味無臭。メーカーや販社がどれだけ高い溶存濃度をうたったとしても、消費者としては確認しようがなかった。だからこそ、デタラメな商品が市場を跋扈(ばっこ)してきたのだろう。水素水とうたう商品の中には、水素が全く溶存していないものも見受けられるのが現状だ。水素水の認知度が高まるにつれて、「水素水を飲めば病気が治る」と信じる人も増えてきている。わらにもすがる思いで水素水を買う人もいるだろう。そんな中、水素が入っていない、ただの水に対して「水素が入っている」と信じて高いお金を払っている状況は問題だ。当社としては水素や水素水に関する正しい知識を、広く啓蒙をしていきたい。はっきり言って近年はまがい物、詐欺に近い物が多すぎる。批判されてもいい。多少過激な物言いになってしまったとしても、水素に関する正しい知識を広く伝えていきたい。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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