【ヒット商品の舞台裏】第1回 売れる高価格商品/顧客満足高め認知も向上

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ロイヤルブルーティージャパンが販売した1本32万4000円の「MASA Super premium(マーサスーパープレミアム)」

ロイヤルブルーティージャパンが販売した1本32万4000円の「MASA Super premium(マーサスーパープレミアム)」

 品質にこだわった高価格商品が、通販で売れている。茶の開発、製造、販売を手掛けるロイヤルブルーティージャパンは1本2800~60万円の茶を販売、完売商品も出ている。スマホケースメーカーのDAQ(ダック)は14年、1個16万円のiPhoneケースを発売し、300個以上を売り上げた。白衣メーカーのクラシコは、1着2万円の高級白衣を月間6000着販売している。価格より顧客の満足度を重視した商品を開発、販売することで、リピート購入や口コミによる新規顧客の獲得につなげている。

■30万円の茶が完売

 ロイヤルブルーティージャパンは、ワインボトルに入れた750ミリリットルの高級茶を販売している。高品質の手摘み茶葉と水だけを使い、約1週間をかけて製造する。緑茶のほか、紅茶やジャスミン茶など数種類のお茶を取り扱っている。
 価格帯は2800円~60万円。安いお茶でもペットボトルに入った1本約150円のお茶と比べると、20倍以上の価格差となる。ECサイトでの販売以外に、百貨店や高級レストラン、高級料亭などに卸している。
 国内茶の需要は、1本100~200円で販売されているペットボトルタイプが主流だ。こうしたお茶は大手飲料メーカーが大量生産、大量販売を行っており、中小企業が参入できる市場ではない。
 ロイヤル社が注目したのは、酒を飲めない人がレストランで感じているソフトドリンクに対する不満だった。料理に合わせて最適な選択ができる酒に比べると、ソフトドリンクは見劣りしてしまう。
 ロイヤル社の高級茶は料理の特徴に合わせた選択が可能で、ワイングラスで提供することにより高級感を演出できる。数量限定で販売した20万円、30万円の茶はすでに完売し、富裕層を中心に潜在的な需要を掘り起こしている。

■価格競争を回避

 スマホケースなどの製造、販売を手掛けるダックは、1個2万~16万円のiPhoneケースを販売している。これまでにない革新的な商品を製造しようと、


(続きは、「日本流通産業新聞」5月25日号で)


■掲載内容
・ロイヤルブルーティージャパン ワインボトル入り高級茶
・ホワイトローズ 高級ビニール傘
・DAQ 高級iPhoneケース
・クラシコ 高級白衣

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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