【海外向けネット通販を成功に導くサービス】 八楽〈翻訳管理システムを提供〉/他社サービスと連携強化

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翻訳システムの八楽(本社東京都、坂西優社長)は、海外向け通販で利用できる翻訳管理システムを提供している。商品説明や問い合わせの翻訳に利用でき、外部への翻訳依頼も行える。カートや販売管理システムなど、他社のネット通販支援サービスとの連携も強化している。
 システムの名称は「YarakuZen(ヤラクゼン)」。管理ページに文章を入力すると、英語など最大17言語に翻訳する。
 管理画面では原文と翻訳結果を、文節ごとに自動で区切り、対比する形で表示する。区切った部分ごとに翻訳の差し替えやクラウドソーシングによる翻訳依頼を行うことも可能だ。
 翻訳結果をシステムが学習し、修正した結果と同じ表現を自動翻訳に反映する。ブランド名など固有の言い回しを事前に登録することもできる。
 翻訳はサービスサイトでテキストを直接入力するほか、ワードやエクセルなどファイルごと翻訳することもできる。HTMLファイルを利用すればページ翻訳にも対応する。
 法人向けの利用プランは、1ユーザー当たり月額3980円で提供する。英和辞書のデータを利用した翻訳補助を提供するほか、複数アカウント間の翻訳データを共有し、他のスタッフの翻訳結果に反映することもできる。外部への翻訳依頼は別途料金が必要だが、月ごとの銀行振り込みによる支払いとすることが可能だ。


システム連携先を拡充

 八楽は、システムの利用者に加え、「ヤラクゼン」を通販・EC支援システム上で利用するパートナー企業を募集している。システムのAPI(外部システムと連携するための仕様)を公開しており、これを組み込むことで支援サービスの翻訳機能として利用できる。
 通常の連携では、翻訳を行う場合には「ヤラクゼン」のサービスサイトに移動して翻訳を行うが、パートナーのサービスの管理画面で、そのまま翻訳機能を利用できるよう組み込むことも可能だ。
 連携を行うことで、多言語ページの構築支援、問い合わせの自動翻訳など、海外との取引や訪日観光客といった外国人顧客への対応をサポートする機能拡充につながる。
 パートナーとの連携では、システム組み込みの初期費用に加え、翻訳サービス利用料を徴収する。組み込みの初期費用は30万円から。
 利用料は翻訳の利用頻度によって調整が可能で、月額5万円からの定額制か、組み込んだ翻訳機能が利用されるごとの料金から一定割合で請求するレベニューシェア制のどちらかが選択できる。
 モールの翻訳機能としても組み込みが可能で、米国の「イーベイ」が翻訳システムでの公式パートナーとなっている。イーベイ用の翻訳テンプレートを提供するなど協力を進めている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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