〈機能性表示食品〉キユーピー、キリン初動好調/発売初日から「年間出荷目標4割達成」など

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既に発売されている機能性表示食品

既に発売されている機能性表示食品

食品の機能性を、国などの個別審査なしで表示することが出来る「機能性表示食品」がいよいよ市場に出てきた。7月1日時点で、18品目が店販・通販などで流通している(=別表参照)。通販限定で機能性表示食品を発売したキユーピーは発売初日に「ウェブ経由の注文が通常の10倍程度あった」という。キリンビバレッジは発売初日で「年間出荷目標の4割を達成」した。各社、大きな売り上げを達成するなど、まずは好調なスタートダッシュを切ったようだ。メーカーや販売会社からの、新制度に対する期待感は、ますます高まりそうだ。

 市場流通第一号となったキユーピーの「ヒアロモイスチャー240」は、発売初日から好調だった。発売日となった6月12日には、一般紙2紙に全面広告を掲載するなど積極的な広告展開を行った。その結果、「初日のウェブ経由の注文は、リニューアル前の『Bio』と比べて10倍程度多かった」(広報)と言う。「通販事業全体の受注数としても、普段より30%程度増えた」(同)としている。
 「ヒアロモイスチャー240」の発売から約2週間経過したが、経過はどうか。同社では「初日から引き続き好調に推移している」(同)と言い、「『ヒアロモイスチャー240』の累積の実績で比較しても、前年同期間の『Bio』に比べて約10倍の注文をいただいている」(同)としている。
 キリンビールとキリンビバレッジも発売初日から良いスタートダッシュを切った。キリンホールディングスでは「キリンビールの『パーフェクトフリー』は、年間出荷量目標の1割を達成。キリンビバレッジの『食事の生茶』は年間出荷量目標の4割を達成した」(広報)と話している。年間出荷量目標に設定していた数字などは「非公表」(同)とした。


カクヤス「ノンアルビールがネット通販で好調」

 キリンビールの機能性表示食品は卸も好調だ。酒・飲料のネット通販を手掛けるカクヤスでは、ECサイト上に「機能性表示食品」の特集ページを開設し、キリンビールの『パーフェクトフリー』の拡販を図っている。売り上げの実数こそ明らかにしていないものの、「『パーフェクトフリー』は好調に推移しており、ノンアルコール(ノンアル)ビールのブームが始まったころと同じくらいの売れ行きを示している」(事業開発部)と話している。
 「予想以上にケース買いをされるお客さまが多い」(同)と言い、「キリンビールが従来から発売しているノンアルコール飲料を定期的に買われている人が、『パーフェクトフリー』にスイッチしたという印象もある」(同)と話す。
 カクヤスでは今後アサヒビールの機能性表示付きノンアル飲料の取り扱いを開始する予定だ。「今後は、ECサイト上に『機能性表示食品』の新たなカテゴリを設けることなども検討している」(同)と言い、新制度によるさらなる売り上げ増に期待を掛けている。

(続きは「日本流通産業新聞」7月2日号で)

キユーピーの「ヒアロモイスチャー240」

キユーピーの「ヒアロモイスチャー240」

カクヤスの機能性表示食品・特集ページ

カクヤスの機能性表示食品・特集ページ

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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