アイビー化粧品/「ラ・ベーシック」発売/低価格路線で顧客獲得/ライン使いで２万円以下に

　アイビー化粧品は６月１日、低価格帯のスキンケアシリーズ「ラ・ベーシック」を発売した。既存の低価格シリーズを廃番にして処方やデザインを一新。シリーズの品目数を従来品より減らし、ライン使いした場合の合計金額を約１万円下げて値ごろ感を打ち出した。「ラ・ベーシック」を活用した新規獲得キャンペーンを実施し、低迷するスキンケアカテゴリーの立て直しを図っている。
「ラ・ベーシック」はクレンジング、洗顔、ローション、クリームの４品目で構成しているスキンケアシリーズ。主に保湿機能を訴求しており、有効成分を肌内部に浸透させる医療技術「ドラッグ・デリバリー・システム」を応用した美容技術を採用している。
　希望小売価格は税込４２１２～６２６４円で、４品目の合計金額は税込約２万円。男性向け製品を除くスキンケアシリーズの中で最も安い。
　スキンケアシリーズはライン使いを推奨するのが一般的だ。「ラ・ベーシック」の品目数は従来の低価格シリーズと比べて２品目少ない。ライン使いした場合の合計金額を従来比で約１万円安く設定し、新規購入の敷居を下げた。
　「ラ・ベーシック」を活用して顧客や販売員の裾野を拡大し、スキンケアカテゴリーの立て直しにつなげたい考え。
　１６年３月期における「ラ・ベーシック」の売上高計画は出荷額ベースで７億円に設定した。今期は全社売り上げの約１５％を「ラ・ベーシック」で稼ぐ計画だ。

(続きは本紙 6月18日号で）