ウォーターダイレクト/増収減益を計画/会員数拡大へ投資継続

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水宅配事業を手掛けるウォーターダイレクトは16年3月期、売上高を前期比24・4%増の125億円に増やす一方で、営業利益は同5・7%減の1億5000万円を計画している。新規会員の獲得を強化するため販促投資を継続。水宅配事業は成長途上にあると判断し、利益確保を先送りして顧客獲得を急ぐ。
 新規顧客獲得の主な手段は全国のショッピングセンターやスーパーマーケットなどで実施している試飲販売。前期から法人営業やテレアポにも着手し販路を拡大した。
 15年3月期は新規獲得のための販促費として同50・6%増の14億9500万円を投じた。1年間で10万2800人の新規会員を獲得したという。15年3月末時点の会員数は同13・8%増の約23万2200人だった。
 16年3月期は販促費をさらに増やす見通し。催事や広告、テレアポ、キャンペーンなどを積極的に実施する。
 水宅配業界で顧客獲得競争が激化する中、会員数をさらに増やすには短期的な利益を追わず、販促投資の積み増しが必要と判断した。
 直近2年間における会員の解約率は月間1・3%前後で推移している。会員数が20万人を超えたことで年間3万人以上の自然減が発生する見通し。会員数の純増を続けるため販促投資を継続する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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