ファンケル/5年で売上倍増へ/新中計、広告投資を積極展開

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ファンケルは5月11日、今期からスタートする3カ年の中期経営計画(中計)を明らかにした。化粧品、健康食品とも広告投資の積極展開によって売り上げ拡大を図っていくのが骨子。中計最終年度となる18年3月期は売上高1250億円、営業利益100億円を見込む。池森賢二会長は「手元資金を活用し、スピードをもって会社を復活させる」と明言。ヒット商品が出始めている現状は、成長路線にシフトする好機と判断した。拡大基調を軌道に乗せ、5年後の20年3月期は現状の倍増となる売上高1500億円以上の達成を狙う。
 中計の主な方針は、(1)戦略的な広告投資(2)流通、店舗チャネルの拡大(3)クロスセルの強化─の3点。広告宣伝費は従来、売上高の約10%を充当してきた。中計では通常の広告費とは別に、化粧品で約50億円、健康食品で約150億円を3年間で投資する。
 その一環として、地方紙や地方局への広告出稿を強化。地方での知名度を高めることで、直営店舗や卸ルートである流通チャネルでの売り上げ増加を図っていく。
 広告効果を最大化するために店舗網も整備。15年3月期時点で164店舗の直営店を、今期は174店、来期は259店、中計最終年度となる18年3月期には350店舗に拡大する。

(続きは本紙 5月14日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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