音響機器メーカーのサウンドファン(本社東京都、佐藤和則社長、(電)03―5825―4749)が販売する、高齢者向けスピーカーの導入が、介護施設等で進んでいる。同スピーカーでは、音を出す「振動板」に、アーチ状に曲げる特殊加工を施しているため、難聴者でも聞き取りやすい音を出すことができるのだという。
同社の高齢者向けスピーカー「ミライスピーカー」=写真=は、スピーカーから離れていたり、聴力が弱かったりしても、聞き取りやすい音を届けることができる。難聴者の多い介護施設や、座席が多い大規模な講演会場などで導入が進んでいる。
一定の音量を届けられる理由は、カーブするように折り曲げられた「振動板」にある。スピーカー内部で振動して音を出す「振動板」は、まっすぐな板状であることが一般的。同社は、蓄音機のラッパの音が聞き取りやすいことをヒントに、曲線的な振動板で音を届ける製品を開発したのだという。
音量を過度に大きくしなくても、家族全員が聞こえる音を出せるため、高齢者と同居する一般家庭にも「ミライスピーカー」は向いている。障害者差別解消法の認証も取得している。販売価格はオープン価格。
サウンドファン/高齢者向けスピーカー/介護施設で導入実績
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