サニックス/太陽光顧客に防虫提案/部門間の送客で効率化進める

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 サニックスの17年4―6月期(第1四半期)は、第1四半期として14年4―6月期以来3年ぶりの増収増益となった。人員削減の中、効率化を進めたことが、増収増益につながった。同社は営業効率化の一環として、太陽光発電の顧客にシロアリ防除のDMを送るなど、部門間の相互相客を今期から強化している。太陽光発電(SE)とシロアリ防除(HS)、ビルメンテナンス(ES)の3部門の連携に、さらなる効率化が期待されている。
 サニックスは、太陽光発電部門の成長に伴い、13年3月期にSE事業部門(当時の名称はPV事業部門)をHS事業部門から独立。その際に、既存顧客の管理も、部門ごとで行う仕組みに改めていた。
 同社は太陽光発電市場の縮小に伴い、人員を大幅に削減、17年3月期末時点の人員数は、最も人員が多かった15年3月末と比べて、1782人減の1843人にまでなっていた。
 人員削減を背景に、営業効率の向上を目指すため、SE・HS・ESの3部門で相互送客を強化していくことにしたという。4月1日に新設された「SE・HS・ES統括事業本部」が相互送客を主導している。太陽光発電の購入者に、シロアリ防除や耐震補強のDMを送付したり、オフィスビル向けの排水管洗浄サービスを一般家庭向けに提案したりといった取り組みを進めているのだ。
 4月1日には、3部門の施工を統括する「技術部」も新設。シロアリ防除のような、季節の繁閑のギャップが大きい商材に合わせて、3部門の技術者が協力し合える体制を目指す。

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