フォーデイズ/退会希望者の返品を受付け/直近1年間に登録した6万件弱対象に

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 フォーデイズ(本社東京都、和田佳子社長)は、直近1年間に登録した会員を対象に、退会を希望する人の製品の返品の受け付けおよび返金を開始した。消費者庁による立入検査を受けての対応策で、9月上旬までにおよそ6万件の新規会員に案内状を発送する。
 コンプライアンス強化策の一環として始めたこの施策は、消費者庁から指摘された、「フォーデイズ製品で『がんが治る』『病気が治る』などと言われた、または連鎖販売取引であることの説明を受けずに登録した」人が、そのことに不満を抱いて退会したいという場合は「特別退会」という扱いで未開封製品の返品受付および返金を行うもの。
 対象となるのは16年7月18日から17年7月17日の間に新規登録した会員。精査して抽出した6万件弱の会員対して、都道府県別に3回に分けて案内を発送するということで、第1回目として8月25日、約1万5000件に送付した。
 「新しくフォーデイズに参加された方々へ」というタイトルの案内状には、消費者庁による昨年8月の指導と今年7月の立入検査について触れ、特別退会の手続きについて説明している。退会を希望する場合の「特別退会依頼書」を同封しており、返品製品の有無を記入しファクスで申し込めるようにした。また、「特別退会専用ダイヤル」も設置してスムーズに対応できるように努めている。
 さらにコンプライアンスを強化するため、正しい勧誘活動が行われていたかを検証するための「会員登録説明確認書」を設け、提出されない場合は会員登録できない仕組みにする。9月18日から本格運用する予定だという。
 確認書では、「フォーデイズの入会案内を受け取ったか」「フォーデイズが連鎖販売取引であることの説明を受けたか」など6項目についてチェック欄を設けた上で、製品購入の希望の有無についても記入するようになっている。この確認書が未提出の場合は、本社から確認の電話を本人に入れるという。
 そのほか、同社のビジネスの中核を担う「トレーナー」制度を厳格化するためのトレーナー講習会を8月17日から開始した。11月までに講習会を経てテストに合格しなければ資格は失効となる。同社によると、資格者約2万人のうち、約1万3000人が9月末までに参加する予定だという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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