京東集団/創業セールで2兆円販売/資生堂20倍、楽天10倍の伸び

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創業セールの実績を説明する劉強東CEO

創業セールの実績を説明する劉強東CEO

 中国EC2位の京東集団(ジンドン)が6月に実施した創業記念セール「京東618」は、18日間で約2兆円の流通総額を記録した。前年よりも1.5倍増になったという。劉強東CEOは7月12日、都内で講演し、「(「京東618」で)日本製品がよく売れた。前回よりも楽天は10倍、資生堂は20倍も売り上げた」と説明した。
 「京東618」はジンドンの創業日である6月18日を記念し、毎年実施している。今年は6月1~18日に開催。アリババグループが主導する11月11日の「独身の日」に次いで、中国のEC市場で盛り上がるイベントだという。
 「『京東618』の流通額は1199億元、日本円だと約2兆円だった。今年の大きな特徴は、初めて女性の売り上げが男性を上回ったこと」(劉CEO)と話す。
 女性ユーザーによる購入比率が高かったこともあり、化粧品や食品、宝飾品が売れたという。目玉商品として生鮮食品の販売を強化した。中国の125都市では、カナダのエビやオーストラリアのアワビなど、世界中の名産品を生きたまま購入できるようにした。
 物流体制を強化していることもセールの売り上げ拡大に寄与したという。セール時でも約80%の注文商品は翌日までに配達している。
 日本メーカーの化粧品も売れ行きが良かったという。「『SK2』などハイエンドの化粧品は(前年よりも)2~10倍の伸びを記録した」(同)と話す。

(続きは、「日本流通産業新聞」7月20日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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