家具通販/物流コスト削減に奔走/梱包小型化、システム導入で対処も

インテリアオフィスワンは、部位ごとに取り外し可能な家具を販売し、配送コストを削減している

 家具通販会社が物流コストの削減を迫られている。運送業者が運賃の値上げを要請。大型商品を取り扱う家具通販会社にとって経営を圧迫しかねない状況となっているからだ。家具のECサイトを運営するベガコーポレーションは、商品の発注や発送、在庫管理といった物流工程の全自動化を目指してシステム構築を行っており、人工知能(AI)技術を導入する予定。エムールは在庫の消化率向上や配送運賃最適化に向け、大学と共同で研究を開始した。インテリアオフィスワンは自社商品を小さく分解できるように設計。梱包サイズを小型化することで、配送時のコスト削減につなげている。


■作業を自動化
 ベガコーポレーションは、物流施設内の業務の見直しに着手している。商品販売数の伸長に伴い、在庫スペースの確保が難しくなっているためだ。
 増加する物流量に対応するため、物流システムを構築。AI技術も取り入れる予定で、商品の在庫管理のほか、適切なタイミングでの商品発注作業などを自動化する。システムの導入により販売の機会ロスを防止するほか、人件費や余剰在庫の削減が可能となる。
 「作業の自動化で数億円のコスト削減が見込める」(手島武雄専務)と想定。18年3月までにシステムの完成を目指す。システムの導入に伴い、これまで賃貸だった物流施設の購入も検討しているという。

■産学連携で取り組み

 寝具、家具のECサイトを運営するエムール(本社東京都、高橋幸司社長)は、東海大学情報通信学部経営システム工学科と連携し、物流分野の共同研究を開始した。産学連携で取り組むことで、研究にかかる経費を抑制できるという。
 6月9日に行った議論では、エムールが現状の物流概要や社内システムのデータを提示。議論を経て、在庫消化率に基づいた滞留在庫の可視化や、地域に応じた最適な出荷場所、運送会社の選定、輸送コストの削減をテーマとした。

(続きは、「日本流通産業新聞」7月13日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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