本紙がまとめた「化粧品通販売上高ランキング」調査によると、16年度の化粧品通販売上高は72社合計で5293億5300万円だった。本紙推定売り上げや変則決算を除く前年調査と比較可能な14社による実質伸び率は7.7%となった。増収企業が答えた成長要因をみると、「商品力の強化」が鍵となっているようだ。また、「オールインワン化粧品」「コミュニケーション施策」に注目が集まっていることもみてとれた。
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1位はディーエイチシーだった。16年7月期は、期中に独自成分「スーパーコラーゲン」を配合した美容液などの販売を強化した。
ファンケルは17年3月期中、広告先行戦略で新規顧客を増やした。化粧品の新規獲得数は33万人強に上ったという。
今回調査では、ハーバー研究所、協和、アテニア、ランクアップ、ビューティガレージ、コスメ・コムが2桁増収を達成した。成長企業は、「商品力」が業績アップの鍵となっているようだ。
ハーバー研究所は昨秋発売した、主力化粧品の美容オイル「スクワラン」の新商品の販売が好調で売り上げが拡大した。
協和は、12年に発売した「プラセンタ原液美容液」がヒットし売り上げ増をけん引した。常に商品の改良を行いファンの囲い込みを図っている。
ランクアップは、朝用の洗顔料「マナラ モイストウォッシュゲル」の販売が好調だった。17年1月までの累計販売数は100万本を突破、16年9月期には同商品だけで12億円を売り上げたという。
(続きは、「日本流通産業新聞」6月29日号で)
《化粧品通販 2016年度売上高ランキング》通販化粧品売上高ランキング/実質伸び率は7.7%/72社合計で5293億5300万円
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