破産のデジックスから漏えいか/不正利用の被害相次ぐ

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 自己破産を3月に申請した決済代行のデジックスに、クレジット情報漏えいの疑いが持たれている。同社が決済を行ったクレジットカードについて不正利用の被害が多発していることが確認されており、元社員は「1~2月から被害が報告されていた」と証言する。元社員は、「デジックスの元加盟店は顧客に注意喚起すべきだ」とも話している。
 デジックスはエステ店や訪販企業などを主な顧客として、決済代行業を手掛けていた。関連会社のオールインクレジットを通じて、海外クレジット会社の加盟店契約も行っていた。
 デジックスが決済を行ったクレジットカードについて、カード番号や使用期限が漏えいした疑いが浮上している。同社の元社員は「クレジット情報は全て社内で保管していた。定期的に会費を支払うような内容の契約の場合は、セキュリティコードも預かっていた」と話す。
 オールインクレジットの海外決済を利用していた元加盟店は、「当社でカードを利用した顧客に対して、金融機関からカードを交換しないといけない旨の連絡があった。『海外決済が原因だ』と説明を受けたらしい」と話す。別のクレジット会社は、「デジックスが決済したカードばかりが不正被害に遭っていて対応に追われている」と話している。
(続きは、「日本流通産業新聞」6月15日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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