ヤーマン17年4月期/営業益が3.4倍に/中国EC好調、インバウンドも

美顔器が一番人気の中国越境ECサイト「天猫国際」のヤーマンの旗艦店

 ヤーマンの17年4月期の連結業績が大幅な増益となった。連結売上高は前期比22.4%増の199億6900万円だったのに対し、営業利益は同240.6%増の35億300万円。15年12月に出店した中国の大手越境ECモール「天猫国際(Tモールグローバル)」の売り上げが好調に推移した。家電量販店などへの店頭向け卸もインバウンド需要が継続して順調だった。今期は6期ぶりの売上高200億円超えを目指す。

■通販システム入替え

 連結ベースの経常利益は同252.6%増の35億3300万円、純利益が同283.6%増の22億6900万円だった。
 販路別の業績をみると、通販事業者向け卸は売上高が同2.3%減の46億6200万円、営業利益が同43・9%増の19億6700万円。店頭向け卸は、売上高が同58・3%増の69億900万円、営業利益が同21・9%増の30億9100万円。自社通販と3店舗の直営店で構成する直販は、売上高が同10・1%減の57億5900万円、営業利益は同2・7%増の15億8800万円。海外は、売上高が同235・2%増の25億1100万円、営業利益が同439・5%増の5億8100万円だった。
 自社通販は現在通販システムを入れ替えており、このために約2億3000万円を投資。これまではインフォマーシャルを中心に通販顧客を獲得してきたが、インフォマーシャルは費用が高いことと、通販システムの入れ替えで分析がより高い精度でできるようになるため、今期はウェブの施策に力を入れていくという。
 好調だった海外は、大半を中国からの売り上げが占める。特に昨年11月の中国の大型セール「独身の日」での反響が大きかった。ヤーマンにとっては初めての「独身の日」だったため、海外売り上げは前期を大幅に上回った。

■国内需要狙った商品

 中国でヤーマンの製品を認知し、日本で購入する観光客も依然多く、店頭でのインバウンド需要が続いている。
 しかし、市場全体として物販のインバウンド需要が一時期より落ち着いてきていることから、今年が勝負の時期と捉え、国内需要も捉えていくために商品数を増やしている。
 その一環として、スウェーデンの美容家電ブランド「FOREO(フォレオ)」の日本総代理店となり、5月から商品の本格販売を開始。第1弾商品は細かな振動で肌の汚れを落とすシリコン製の洗顔用美容家電「LUNA(ルナ)シリーズ」で、オーガニック化粧品などを取り扱う「コスメキッチン」などで美容意識の高い消費者に訴求している。
 今期の連結業績は売上高が同3・7%増の207億500万円、営業利益が同4・6%増の36億6500万円、経常利益が同3・2%増の36億4600万円、純利益は同2・6%増の23億2800万円をそれぞれ見込んでいる。

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