ポーラ17年1―3月期/前年同期比31.8%増/シワ改善化粧品の影響大きく

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 ポーラの17年1―3月期(第1四半期)の売上高は、前年同期比31.8%増の331億2600万円だった。営業利益は同194.7%増の67億9400万円だった。
 1月に発売したシワを改善する医薬部外品「リンクルショット メディカルセラム」の3カ月間の売り上げが、同社が想定していた予想を大きく上回る結果だったことが大幅増収の要因となった。
 16年12月から17年1月に行った大々的な広告展開によって、百貨店、ポーラザビューティー(PB)、従来型訪販などすべての販売チャネルで新規顧客の大量獲得に成功した。17年1―3月期における、リンクルショットだけの売上高は60億円。そのうち約12億円が、これまでポーラで商品を購入したことがない新規顧客によるものだった。
 リンクルショットを購入した新規顧客が、他の商品も併せて購入することにより発生する「併売効果」も、売り上げを10億円程度押し上げる要因になったという。
 訪日観光客によるインバウンド需要が再び増加したことも増収増益の大きな要因の一つになったとしている。ポーラ全体のインバウンドによる売上比率は、全体売り上げのおよそ12%。「リンクルショット」の売上比率は同10%だった。現在国内の対面でのみ販売を行っている同商品は、訪日外国人からの人気も高いことから、将来的には海外展開も積極的に進めていきたい考えだ。
 売り上げ構成比率は、路面店でフェイシャルエステの施術や、化粧品の販売を行うPBが43.3%、郊外型サロンのエステインが43.8%、従来型訪販などが12.9%となった。
 従来型訪販による売り上げは、16年12月期に比べて1.6%減少した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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