アサンテ〈下期の戦略〉/シニア採用を拡大/戸別訪販の人材確保へ

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 シロアリ防除施工や住宅リフォームを手掛けるアサンテは15年3月期の下半期に、訪問販売の営業担当者として60代以上のシニア世代の採用を拡大する。期初から試験的に実施してきたシニア採用が営業力強化につながると判断した。これまで20~30代の男性を中心に営業担当者を採用してきたが、採用環境の悪化で人材確保が困難になっていることからシニア世代の採用を本格的に開始する。

 シニアの営業担当者は飛び込みで新規顧客を訪問し、アポイントメントを取得している。雇用形態は嘱託契約が中心。雇用者数は非公表だが、ほぼ全ての支店で採用を行っているという。
 同社は従来、一人の営業担当者が訪問から提案、施工管理まで一貫して行ってきたが、シニアの営業担当者が行うのは原則としてアポイントメントの取得のみ。
 シニア採用で訪問販売の経験は不問。入社後の研修を充実させることで未経験者を支援している。
 労働集約型ビジネスである訪問販売で売り上げを拡大するには、営業担当者の増員と育成が欠かせない。同社は売り上げ拡大を続けるため、13年3月期まで年率5~10%増のペースで社員数を増やしてきた。
 ただ、14年3月期は社員数が前期比3・5%減の884人に減少。建設業や外食産業を中心に人手不足が深刻化する中、訪問販売の人材確保に苦戦していた。

(続きは本紙11月27日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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