ダスキン16年4―9月期/家庭訪販事業は1.9%減に/「ベーシック3」は7.2%増と好調

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 ダスキンの16年4―9月期(中間期)におけるクリーン・ケアグループの売上高は、前年同期比0・4%増の552億2100万円だった。家庭向け訪販事業は主力のモップが不振で同1・9%減だった。
 家庭向けのダストコントロール商品では、販売を強化しているフロアモップ「LaLa」、ハンディモップ「shushu」と「スタイルクリーナー」をセットにした商品「おそうじベーシック3」の売り上げが同7・2%増加と好調に推移した一方で、「床用モップ」の売り上げは同4・1%減の59億9700万円、「ハンディモップ」の売り上げは同7・7%減の21億6900万円と振るわなかった。
 昨年7月、リニューアルと同時に価格改定を実施した「台所用スポンジ」の売り上げが、前年同期に加盟店の駆け込み仕入れの反動で減少したほか、浄水器関連商品などの売り上げも減少した。
 化粧品や健康食品を販売する「ヘルス&ビューティ(H&B)事業」の売上高は同2・6%増だった。
 「ふとん丸洗い宅配サービス」は、宅配便でやり取りする手軽さとウェブサイトの充実、チラシなどによるサービス認知向上に取り組んだことからの結果、前年同期の売り上げを上回った。
 役務提供サービスは、サービス実施時に使用する資器材の加盟店向け売り上げは減少したものの、市場ニーズの高まりを受けてサービススタッフの増員を図ったことで、「エアコンクリーニング」「家事おてつだいサービス」などの売り上げが増加しロイヤルティ収入は増加した。前期にフランチャイズ加盟店から譲受した拠点の売り上げも加わり、役務提供サービス全体の売上高は前年同期を上回った。
 営業利益は、販売促進費の増加、退職給付費用の増加により経費が増加したものの、「スタイルクリーナー」の原価減少、マットなどの新布投入の減少に加え、原油価格下落の影響もあり、売上原価が改善した結果、前年同期に比べ4・5%増の63億6000万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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