第二次安倍内閣が掲げた経済政策「アベノミクス」の影響により、日経平均株価は2年間で2倍近くに跳ね上がった。株高基調が続く中、通販企業の株価も日経平均同様に上昇している。分野別では「美容・健康」関連企業の平均株価が今年に入り大きく伸長した。2年間で7倍近く株価を伸ばした健康コーポレーションがけん引していることがわかった。
ECの成長性が顕著
過去2年間の通販企業の平均株価は、日経平均に比べ出遅れていたが、14年6月頃に追いつき、その後は同様の水準を保っている(図1参照)。
EC企業の平均株価は、EC市場の成長性の高さを反映し、通販企業を大きく上回るペースで上昇した。EC企業の平均株価が大幅に上昇したのは13年2月頃。ケンコーコムが国を相手取った医薬品ネット販売の権利を求める訴訟で勝訴し、同社の株価が急上昇したことが影響したようだ。
14年1月頃には、BEENOS(ビーノス、旧ネットプライス)が7億8900万円の資金調達を実施したことなどが好感され、同社の株価が急上昇したため、EC企業の平均株価も上昇した。同6月頃はゴルフダイジェスト・オンラインの14年1―6月期(中間期)業績における売上高・売上総利益が過去最高を記録。同社の株価が上昇し、EC企業の平均株価上昇に寄与した。
(続きは本紙11月13日号で)
【通販企業を株価で分析】 「美容・健康」関連株が大きく伸長
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