歯愛メディカル/エア・ウォーターと資本提携/拠点活用で訪販強化

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 歯科診療用品のカタログ・ネット通販を展開する歯愛メディカルは10月18日、産業ガスや医療関連事業などを行うエア・ウォーターと医療関連事業に関する資本業務提携をすると発表した。エア・ウォーターの営業拠点を活用し、訪問販売事業の拡大を狙う。
 提携により相乗効果を得るとしている。業務提携の内容は、(1)歯科、医療、生活関連事業における相互支援(2)合理化、コストダウンに向けた施設・設備の相互利用(3)人員・販路の相互活用ーーーの三点。
 歯愛メディカルの主な業務は、歯科医院や歯科技工所など各種医療機関への通信販売。今後、高額商品の取り扱いを増やす考えで、販売手法として訪問販売事業を強化する計画だ。現在、都内のショールーム1カ所を営業拠点としているが、「エア・ウォーターの営業拠点を活用することにより、訪問販売の営業チャンスが拡大する」(歯愛メディカル・亀田登氏)としている。
 また、介護事業に強いエア・ウォーターの商材や顧客を取り込むことで成長を図る。
 エア・ウォーターは歯愛メディカルの株式の約39.9%を取得する。
 歯愛メディカルの15年12月期の単体売り上げは前期比12.7%増の179億5000万円。通販売り上げはそのうち約95%を占める。訪販事業を上乗せすることで、今期の単体売り上げは同10.0%の197億5000万円を見込む。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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