ポーラ・オルビスHD/化粧品2社を売却/山田養蜂場などに譲渡

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 ポーラ・オルビスホールディングス(HD)は10月3日、化粧品通販子会社のフューチャーラボ(本社東京都、有田賢社長)と、ドラッグストアなどに向けた化粧品販売のpdc(ピーディーシー、本社東京都、佐藤保社長)の2社を売却すると発表した。株式譲渡は11月以降を予定している。フューチャーラボの株式は機能性食品素材の開発・販売のファーマフーズ(本社京都府、金武祚社長)に、pdcの株式は山田養蜂場(本社岡山県、山田英夫社長)にそれぞれ譲渡する。
 ポーラ・オルビスHDは20年までにグループ連結売上高2500億円、営業利益率13~15%を目指している。
 ビューティケア事業で強みとなっている「中~高価格帯商品」「お客さまと直接接点を持つチャネル」に経営資源を集中させ、投資効率を向上させるため、2社の売却を決定した。
 フューチャーラボはテレビ通販と自社通販サイトで化粧品を販売しており、特に大手テレビ通販による販売が柱となっている。
 親会社となるファーマフーズは自社ブランド製品の通販事業も手掛けている。今後、化粧品と通販を成長領域と位置付けており、両社でのクロスセルや、ファーマフーズの素材開発やエビデンスを生かした商品開発など、相乗効果が期待できると考えている。
 pdcはリーズナブルなスキンケア商品を展開している。山田養蜂場グループの顧客データベースに基づく通販のノウハウを生かし、pdcの事業規模を拡大させたい考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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