フランスベッド/静岡工場を初公開/羽毛布団の品質を周知

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フランスベッド「静岡工場」の外観

フランスベッド「静岡工場」の外観

 フランスベッドは9月15日、静岡県掛川市にある羽毛布団の工場をメディアに初公開した。今年5月に報道され騒動になった羽毛産地偽装問題を踏まえ、羽毛布団の製造過程を公開することで品質の高さを周知させるのが狙い。
 フランスベッド「静岡工場」は1984年1月竣工。延床面積は約2万6500平方メートルで、従業員40人が勤務している。羽毛布団の最大生産能力は毎月約3000枚で、今夏は毎月約1500枚を生産しているという。
 羽毛の洗浄は1回あたり約4トンの水を利用するため、洗浄に適した軟水の地下水が豊富な掛川に工場を構えた。
 今回、羽毛の洗浄や乾燥、布団への充填などの作業がメディアに公開された。
 羽毛に付いた汚れを落とす「除塵」や「洗浄」などの作業は、木製の機材を利用して行う。金属製の機材と比べて静電気が発生しにくく、羽毛に適した機材を導入した。
 羽毛を布団に詰める作業は、人の手によって行われる。布団の升目に羽毛を充填し、羽毛が均一になるように布団を一枚ずつ従業員が手で叩きながら仕上げていく。
 工場で洗浄された羽毛はサンプルを採取し、10年間の保存を義務付けているという。消費者から問い合わせがあった際、羽毛布団に貼り付けられたコードを確認すれば、羽毛の産地や輸入した日などの情報が分かるようになっている。

(続きは、「日本流通産業新聞」9月29日号で)

羽毛に付いた汚れを落とすため、木製の機材を導入

羽毛に付いた汚れを落とすため、木製の機材を導入

従業員が手で叩きながら仕上げていく

従業員が手で叩きながら仕上げていく

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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