シーズHD/連結売上は394億円に/通販は新規獲得に苦戦し減収

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 ドクターシーラボの持株会社、シーズ・ホールディングス(HD)の16年7月期の連結業績は、売上高が前期比4.8%増の394億5200万円だった。全体では増収増益になったものの、ドクターシーラボの手掛ける通販事業の売上高は、前期比4.6%減の237億600万円となった。テレビCMや販促活動の効果で購入履歴の長い優良顧客数が増加したものの、新規顧客の獲得数と昨年獲得した新規顧客の継続化が想定を下回った。
 連結業績における営業利益は同6.6%増の81億9100万円、経常利益は同5.1%増の81億7800万円、当期純利益は同7.1%増の52億8900万円だった。
 前期に組織体制を改革し、昨年12月には純粋持株会社制に移行、さらに今年2月にエステサロン事業を展開するシーズ・ラボ(本社東京都)を連結子会社化した。今年7月には海外事業の本格拡大のため、ジョンソン・エンド・ジョンソングループ企業と資本業務提携している。
 シーズ・ラボが連結子会社化したことに加え、低価格帯ブランド「ラボラボ」が中国人観光客のインバウンド需要を取り込み、連結売上高が増加した。
 商材別では、化粧品事業の売上高は同5.2%増の353億2000万円、営業利益は同1.8%減の74億2900万円となった。昨年11月に主力化粧品「アクアコラーゲンゲルエンリッチリフトEX」をリニューアルし、既存顧客の反応が良かった。
 健康食品事業は、主力のダイエット食品「美禅食」の広告出稿を減少させたことが影響し、売上高が同28.8%減の29億800万円と減収した一方で、営業利益は同392.5%増の5億8800万円となり、売上高に対する広告費の費用対効果が向上した。

(続きは、「日本流通産業新聞」9月15日・22日 合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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