第8回通販実施企業当期純利益ランキング/75社合計は829億円/EC事業者の収益が堅調に

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 日本流通産業新聞は8月、通販実施企業を対象とした「第8回通販実施企業 当期純利益ランキング」調査を実施した。純利益が判明した通販事業者75社の合計額は、829億2230万円だった。第1回から6回調査まで純利益ランキングでトップだったベネッセコーポレーションが赤字に転落。前回はランキング入りした千趣会やディノス・セシールも純損失となり、ランキングから外れている。ネット通販を主軸とするEC事業の収益は堅調に推移。今回の調査では株式を公開しているEC事業者のランキング入りが目立っている。前回調査と比較可能な40社の合計純利益は780億7765万円となり、前回調査と比べ13.1%増、金額では90億4991万円の増加となっている。


■ショップチャンネルが2年連続でトップ

 当期純利益ランキングのトップはジュピターショップチャンネル。前回調査に引き続き、2年連続のトップとなった。ショップチャンネルの収益力は際立っており、15年3月期の売上高1365億2500万円に対し、純利益は145億900万円。売上高当期純利益率は10.6%で、前期比0.1ポイントの増加となっている。
 ランキングの上位では、昨年ショップチャンネルにトップを譲るまで、長らくトップに君臨してきたベネッセコーポレーションが純損失だった。ベネッセの15年3月期決算は、売上高が前期比8.8%減となる2184億5500万円、純損失は92億円だった。個人情報の漏えいに伴う、国内教育事業の落ち込みが影響した。
 このほか前回調査との比較ではBtoB通販の安定成長が目立っている。2位のミスミ、6位のモノタロウ、9位のアスクは、いずれも前回調査の純利益から増加。特にモノタロウとアスクルは、前期比60%台の増益となっている。


(続きは、「日本流通産業新聞」9月15日・22日 合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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