サカタのタネ/通販事業は減収/新会員制度への切替進み収入減に

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 サカタのタネの16年5月期における通販を含む小売事業の売上高は、前年同期比3.6%減の93億600万円だった。通販は今年1月に会員制度「サカタ友の会」を刷新し、年会費を2600円から1080円に引き下げた。通販事業の売上高は非公表としているが、新会員制度への切り替えが進み、会費収入が伸び悩んだ結果、前期より減収となった。
 小売事業は通販、ホームセンター向け卸、直営店の売り上げの合計となる。小売事業の営業損失は2億9000万円(前年同期は3億5100万円の営業損失)だった。
 新会員制度は年会費の値下げだけでなく、「サカタのタネ オンラインショップ」からの注文商品は送料を無料とするなどの特典を追加。顧客層の拡大を狙っているが、現時点では既存会員の切り替えに力を入れているため、通販事業は減収したという。
 13年11月に開設した、パノラマ撮影技術を用いて実際の直営店の店舗内を歩いているようにネットで買い物ができる通販サイト「サカタのタネっと」の売り上げは直営店事業に含む。園芸シーズンである秋に好天が続いたため、「サカタのタネっと」の売り上げは好調に推移したとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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