公益社団法人日本通信販売協会(JADMA、事務局東京都、阿部嘉文会長)は7月5日、個人による通販利用状況を調査した「第23回全国通信販売利用実態調査報告書」を発刊した。それによると、2015年の1年間に通販を利用した世帯購入率は82.6%、個人利用率は68.0%と推計。通販を利用する際の広告媒体は「PCによるインターネット」が例年同様トップだったが、利用率は14年を下回る結果となった。利用媒体では「携帯電話やスマホ・タブレットによるインターネット」の利用が増加している。
調査は今年1~2月、独自調査によって全国の15歳から79歳の男女2800人と、オムニバス調査として1200人の男女を対象に実施。有効回答数は独自調査が1596人、オムニバス調査は1200人となっている。
調査結果によると、15年の1年間に通販を利用した世帯年間利用率は82.6%で、5世帯に4世帯が1年以内に通販を利用していた。
個人の年間利用率は68.0%となっており、世帯・個人ともここ数年、大きな変化はみられていない。
1年間に利用した通販の広告媒体は、最も多かったのが「PCによるインターネット」で52.9%。2位は「携帯電話やスマホ・タブレット端末によるインターネット」の41.4%となっている。
ただ、「PCによるインターネット」は昨年調査と比べ5.3ポイントのマイナスとなり、調査開始以来初の減少だった。これに対し「携帯・スマホ・タブレット端末によるインターネット」は、利用率が年々伸びている。
(続きは、「日本流通産業新聞」7月21日号で)
JADMA/世帯購入率は82%/利用媒体のPCは前年割れ
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