【無店舗販売化粧品15年度売上高調査】上位50社合計7975億円

2015年度 無店舗販売化粧品 売上高ランキング

《通販》買収や組織編成がトピック 《訪販》新商品が増収要因


 日本流通産業新聞は6月、通信販売会社と訪問販売会社を対象に2015年度の化粧品売上高を調査した。上位50社の合計売上高は7975億9000万円。本紙推定の売上高も含め前年度調査と比較可能な48社の実質成長率は前年度比4.5%増だった。前年度調査では消費増税の影響で減収した企業が多く、3年ぶりにマイナス成長となったが、もとの水準への回復、もしくはそれ以上に増収した企業が目立った。


成長著しい新興企業 05年から無店舗販売の化粧品市場調査を開始し、今回で第11回を迎えた。これまでの市場動向では通販は年々拡大を続け、訪販は縮小傾向となっていた。
 市場規模が拡大している通販でも、大手メーカーの通販参入や景気低迷を背景に、いわゆる老舗の大手化粧品通販が微増、微減を繰り返している。その一方で、ランクアップ、メディプラス(旧ティーエージェント)、decencia(ディセンシア)など、成長著しいベンチャー企業の登場が目立っている。
 昨年から第一三共ヘルスケアによるアイム、パスはマードゥレクスを、トリドールはSONOKOなど、異業種の化粧品通販企業の買収がトピックとなった。
 13年7月に水宅配のナックが買収したJIMOSは、買収後に広告宣伝を強化し、16年3月期は数年ぶりに売上高が100億円を突破。前期に買収された各社が親会社の資本力を生かした施策がたてられるか、今後に注目が集まる。
 このほか目を引いたのは、ドクターシーラボの持ち株会社制への移行だ。化粧品・健康食品通販に限らず、美容・健康全般をテーマにした商品やサービスを提供するグループ戦略を進め、将来的にはOTC医薬品事業への参入を視野に入れている。
インバウンド需要の取り込み 訪販においては、前年まで市場が縮小傾向にあったものの、今回は実質成長率3.5%増を達成。増収した訪販・ネットワークビジネス(NB)企業は〝商品力〟が鍵となったようだ。
 前期比2桁超の増収を達成したナチュラリープラス、アイビー化粧品、アライヴンは新製品の投入が奏功し、売り上げが好調に推移した。
 ヤクルト本社は15年11月期の化粧品売上高が0.2%増の横ばいだったが、販売員の人員確保に努め、売り上げ減に歯止めをかけた。
 前期比は不明だが、NBのエックスワンは、免税店を全国規模で展開するラオックスで化粧品を販売。中国人観光客の需要の取り込みに成功したという。
 NB化粧品業界では、「ヒト幹細胞培養液」配合の商品に人気が高まっている。エックスワンやアライヴンの人気商品は「ヒト幹細胞培養液」をメーンに配合した商品となっており、今期売上高の成長が期待される。

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