エフォートカンパニーが破産/負債総額は約5000万円に

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 小・中高校生向けの学習塾「ブレス」を運営、学習教材を販売するエフォートカンパニー(本社東京都、福嶋淳社長)が5月25日に東京地裁から破産開始決定を受けた。信用調査会社によると、負債総額は約30人の債権者に対して約5000万円。
 エフォートカンパニーは02年に設立し、北海道や東京、神奈川で学習塾「ブレス」を運営していた。正社員は福嶋社長と塾長の2人のみで、生徒を勧誘するなどしていたようだ。
 福嶋社長と塾長の2人は、電話で入塾の勧誘を行っていたほか、塾生に学習教材を販売していた。オンラインでの講義も行っており、講義を受けずに、学習教材やオンライン教材を購入する生徒もいたという。
 エフォート社は、教材を購入した保護者らに「学習教材のお試しモニター契約をすれば、信販会社への支払いを肩代わりする」とうたって、別の教材を販売していた。
 しかし、15年10月頃には、肩代わりするとした信販会社への支払いが滞り始め、15年11月30日までに事業停止し、破産手続きを佐藤忠宏弁護士(東京ロイヤル法律事務所)に一任。その後、保護者を中心に被害対策弁護団が立上げられるなど動向が注目されていた。
 弁護団によると、エフォートカンパニーと加盟店契約していたのは、信販大手のオリコをはじめ、SPサービス(本社北海道)、アーチ企業(本社福岡県)、アロー(本社愛知県)など4社。そのほか、リードライフ(本社東京都)という事務代行会社も含まれていた。15年10月末からエフォートカンパニーが肩代わりしていた信販会社への支払いが滞りはじめ、11月末から、経営者と連絡が取れなくなっていた。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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