楽天/マーケットプレイス閉鎖/欧州3カ国で、仏・独は事業を継続

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 楽天は6月8日、英国、スペイン、オーストリアで展開しているマーケットプレイスを8月末までに閉鎖すると発表した。フランスとドイツで開始しているマーケットプレイス型のEC事業は十分な事業規模と持続的な成長の見込みがあると判断し、事業を継続する。
 今年2月に発表した中期経営計画では、米国、ブラジル、東南アジアのEC事業をより現地に合った形に転換し、世界で展開しているEC事業の見直しを図っていくとしていた。
 フランスでは会員制プログラム「Price Club(プライスクラブ)」を開始しており、ユーザーのロイヤルティー強化を図っている。ドイツでは出店者向けにシステム利用料を下げた「Rakuten Pro(ラクテンプロ)」という新プランの提供を開始するなど、フランスとドイツのマーケットプレイス型EC事業は順調に進展しているという。
 4カ国のマーケットプレイスを閉鎖するが、欧州各国で新たなビジネスモデルを検討していく。EC事業のほか、動画配信サービス「Wuakitv(ウアキ・ティーヴィー)」、電子書籍サービス「Kobo(コボ)」などのデジタルコンテンツ事業、無料通話・メッセージアプリ「Viber(バイバー)」、「Rakuten Marketing(楽天マーケティング)」といったアドテック事業などグループ内の多角的な事業展開を継続し、成長させるとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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