健康コーポレーション/補整下着のマルコを買収/マルコのPRを強化、相互送客も

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 健康コーポレーションは4月28日、体型補整下着販売のマルコを子会社化すると発表した。マルコと資本業務提携契約を締結し、7月にマルコの64・36%の株式を取得する予定だという。健康コーポレーションのマーケティングノウハウを活用しマルコのPR施策を強化したり、両社が抱える顧客の相互送客を行ったりしていく計画だ。
 健康コーポレーションはマルコが実施する第三者割当増資を引き受ける。同社が新たに発行する5500万株を27億5000万円で取得するという。6月28日開催のマルコの株主総会で承認を受けた後、7月に株式を取得する計画だ。マルコも健康コーポレーション子会社であるRIZAPの第三者割当増資を引き受ける。株式を相互に持ち合うことにより、提携関係を強める狙いがある。
 今回の提携によりマルコは、パーソナルトレーニングジム「RIZAP」のテレビCMなど効果的なプロモーションに実績を持つ健康コーポレーションのノウハウを生かし、顧客基盤の拡大を図る。健康コーポレーションは自社の顧客層がマルコの顧客層と近いと考えており、顧客の相互送客にも積極的に取り組む。
 マルコが持つ体型維持のノウハウや紹介販売のノウハウを「RIZAP」事業にも生かす考えだ。RIZAPのトレーニングで作り上げた体型をマルコの補整下着で維持していくといったような、相互の強みを生かした新たなプログラムを開発したいという。マルコが持つ紹介販売のノウハウを活用することにより、「RIZAP」の集客拡大も図る。「RIZAP」では現在も顧客の紹介によって新規会員が増えていっているというが、さらに磨きをかけたい考えだ。
 マルコは78年に体型補整下着を開発し、独自の紹介販売システムにより顧客数を拡大してきた。現在は約49万人の会員を抱えている。
 ただ、近年は業績が悪化。16年3月期の売上高は前期比13・4%減の134億7900万円となり、2期連続の最終赤字となっていた。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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