大手百貨店のO2O強化策/松屋O2Oモールにいち早く出店/大丸松坂屋ECサイトに店頭在庫表示

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松屋が出店したo2oモールのサービスイメージ

松屋が出店したo2oモールのサービスイメージ

大手百貨店がO2O(オンライン・トゥ・オフライン)の取り組みを強化している。松屋は、ネット上で取り寄せた商品を店頭で購入できる、新しいコンセプトのO2Oモールに出店した。ネットの検索性とリアルの接客力を組み合わせたサービスにいち早く参入し、他の百貨店との差別化を図る。大丸松坂屋百貨店は10月27日、ファッションECサイトに掲載商品の店頭在庫を表示する機能を追加した。取り扱いブランドも拡充しており、O2Oをさらに促進したい考えだ。

 松屋は11月6日、ユーザーがネットで見た商品を松屋銀座店に取り寄せて購入できるオンラインモール「tabモール」に出店した。同モールは、AR(拡張現実)を用いた情報サービスを提供するtab(タブ、本社東京都、谷口昌仁社長)が運営する。松屋は出店第1号。店頭では取り扱っていない商品を含む約2万足の婦人靴を出品し、順次品ぞろえを拡充する。
 ユーザーは、気に入った商品を最短3営業日で店舗に取り寄せることができる。専用スペースで試着した後に購入できるため、顧客の安心感や満足度が高まることを期待できるという。松屋は店頭で着こなしやコーディネートなどを提案しながら販売につなげる。

(続きは本紙11月6日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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