日本トリム/今期、売上高173億円へ/中国の病院運営事業にも参入

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 職域販売を中心に電解水素水整水器を販売する日本トリムの業績が好調だ。17年3月期売上高は前期比13・2%増の173億円を目指している。農業関連事業についても、自治体の補助金などの活用により売り上げ拡大を目指す。さらに、4月26日には中国における病院運営事業への参入を発表した。「連結売上高1000億円達成に向けての布石」(経営企画室)と説明している。

 日本トリムの16年3月期における連結売上高は前期比19・1%増の152億8000万円だった。整水器の職域販売、取付紹介販売、催事販売、卸・OEM販売やカートリッジ販売で構成する事業セグメント「ウォーターヘルスケア事業」の売上高は、同20・9%増の144億5700万円だった。部門別では、職域販売部門の売上高が前期比23・5%増の49億7600万円を達成した。取付・紹介販売部門、催事販売部門、卸・OEM部門もそれぞれ2ケタ増を達成した。
 17年3月期は、ウォーターヘルスケア事業の売上高を前期比11・4%増となる109億5300万円に拡大させる計画だ。部門別の業績としては、職域販売部門、取付・紹介販売部門、店頭催事販売部門をそれぞれ10%程度成長させたいという。
 職域販売については、「『健康経営(※)』の一環として、当社の整水器を導入することを企業に提案することにより、企業側に商品を、まとめて買い上げていただけるような販売の仕方を強化していきたい」(森澤紳勝社長)としている。
 17年3月期のOEM部門の売上高については、前期比28・1%増の20億6400万円になると予想している。「現在折衝中の、8件の大口取引案件の実現による業績伸長が見込める」(同)と言う。なお、折衝先の企業規模については「16年3月期に取引開始となった2社よりも大きな規模」(同)としている。
 広報活動面では、昨年に引き続き、テレビCMによる露出を強化していく。5月7日からは全国62局においてスポットCMを放送する。昨年と同様に約1億円を投じる予定だという。

(続きは「日本流通産業新聞」5月12日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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