日本エコシステム/電力小売りに参入/太陽光発電を無償で設置

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「じぶん電力」の仕組み

「じぶん電力」の仕組み

 住宅用太陽光発電の販売大手の日本エコシステム(本社東京都、白髭博司社長)は4月1日、太陽光で作った電気を一般家庭向けに販売する電力小売事業を開始する。太陽光発電システムを顧客の住宅に無償で設置するのが特徴だ。電力小売事業の全面自由化を受け、再生可能エネルギーの利用希望者を対象とした新サービスを展開する。5年間で10万軒の契約を目指す。

電力小売りのサービス名は「じぶん電力」。一般家庭と電力供給契約を結び、住宅の屋根に太陽光発電を無償で設置した上で、太陽光で作った電気を家庭に供給する。
 曇天や夜間など太陽光発電の電力が不足する時間帯は、提携先の電力会社であるエネットが不足分の電力供給を担う。
 これまでに培った太陽光発電事業のノウハウを生かし、国内初のビジネスモデルを構築した。
 初期投資ゼロで太陽光発電を設置できることから、再生可能エネルギーに興味を持ちながら費用面で太陽光発電の購入を断念していた消費者の取り込みにも期待を寄せている。
 太陽光発電の遠隔監視システムは、NTTスマイルエナジーが提供している「エコめがね」のカスタマイズ製品を使用する。365日、24時間のモニタリングを行い、発電設備に不具合などが発生した場合には日本エコシステムが対応する。
 日本エコシステムは97年の創業以来、太陽光発電を累計3万6000件以上販売してきた。住宅用の主な営業手法は、ショッピングセンターのテナントやイベントスペースにおける催事だ。
 現在は公共産業用や集合住宅向けの大規模太陽光発電システムも手掛けている。今年2月に小売電気事業者として登録した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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