〈消費者庁「188」〉 従来番号の2倍で推移/認知度低く課題も

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昨年末に放送されたテレビCM

昨年末に放送されたテレビCM

15年7月に新設された消費者ホットラインの「188」に寄せられている相談件数が、1日約2000件に上ることが分かった。10年1月から運用している10桁の番号は1日あたり約1000件の相談数で、新設された番号には2倍の電話が寄せられている。
 「188」は、複雑な10桁の電話番号を短縮させて、高齢者でも覚えやすくする目的で新設された。運用開始時には新聞やテレビでも報道された。
 消費者庁によると、相談件数の具体的な計画などは立てていなかったが、「想定している程度の反響はある」という。
 電話相談は増えているものの、認知度はあまり高くない。内閣府が15年10月に実施した「消費者行政の推進に関する世論調査」によると、「188」の認知度は6・4%にとどまっている。消費者庁では昨年末に、テレビ放送で高齢者詐欺被害の未然防止を訴えたCMを放送し、ネット広告などでも政府広報と連動した取り組みを行っている。チラシの配布やポスターの掲示などで、地方自治体との協力も進めている。

続きは「日本流通産業新聞」1月21日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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