【EC売り方研究所】離脱防止の施策/ツール活用で滞在と再来店促す

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 ユーザーのECサイト離脱を防止する施策に取り組むEC事業者が増えている。ユーザーがサイトを閉じようとしたときにポップアップを表示して滞在を促すツールや、カートに放置された商品の情報をメールで配信するツールなどの導入が進んでいる。EC事業者の離脱対策を紹介する。


有益情報で滞在促す
 ユーザーがECサイトを離脱しようとしたときに、キャンペーンや新商品、クーポンなどの有益な情報をポップアップで表示することで、サイトへの滞在を促すことができるツールがある。
 キッチン用品を販売する日本タッパーウェア(本社東京都、ホックシャン・ニオ社長)は、ヴィ・ジャパン(本社東京都、スベン・トーマス・オルソン社長)が提供する「VePanel(ヴィ・パネル)」を導入している。同ツールを導入するとユーザーが商品をカートに投入したまま決済せずにサイトから離脱しようとした際に、ポップアップを表示できる。
 日本タッパーウェアは、ポップアップにキャンペーン情報を掲載している。7月15~31日まで、購入金額1万円以上で送料が無料となるポップアップを表示したところ、一つのページごとに滞在時間が長くなる効果があった。
 同期間中に「ヴィ・パネル」を閲覧したことで加算された売り上げは、約70万円とみている。「ヴィ・パネル」の料金形態は、ツールを利用して購入に至った売り上げに対する成功報酬だ。
 日本タッパーウェアは「こうしたサービスを利用することでどれだけの効果があるかは未知数だったが、有効的な施策だ」(ビジネスディベロップメント部・中嶋輝明氏)と話す。今後もECサイトの離脱防止を強化していく考えだ。


(続きは、「日本ネット経済新聞」8月11日・18日合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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