【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第131回 栗マロンかぼちゃ専門ECサイト<Zucca>/全国の農家と提携し最良のカボチャを通年販売

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佐藤一氏

佐藤一氏

 栗のような上品な甘さとホクホク感が特徴のブランド野菜「栗マロンかぼちゃ」。このカボチャに魅了され、全国各地の農家と提携し、完熟の商品を通年販売できる仕組みを作った「Zucca(ズッカ)」。おいしい栗マロンかぼちゃを届けたいという思い、販売戦略、購入者の反応などについて、運営者の佐藤一氏に聞いた。


●こだわり
 栽培が難しく手間暇のかかる栗マロンかぼちゃを農家の方とともに作り、販売していきたいと思ったのは、佐藤さん自身の体験がきっかけだという。
 「私が中学生のとき、食卓にあがった栗マロンかぼちゃがびっくりするほどおいしかったことをいまだに覚えています。その記憶と感動、おいしいカボチャ体験を丁寧に伝えることにこだわり、1年を通して最良の状態でお届けする仕組みを作りました。農家の方には、日々変化する消費者のニーズや売り場の声を常に届け、細かいコミュニケーションをとることで、〝おいしい〟に還元してくれます」
 近年、高級野菜・食材というくくりで商品を販売する店が多いが、違った見せ方をしたいと佐藤さんは言う。
 「私たちは、『高級』ではなく、『職人の手仕事によるおいしい野菜』=『少し値段は高いがおいしい野菜』という見せ方をしたいと考えています。高級ストアから街のスーパーまで幅広く、おいしいカボチャといえば栗マロンという状況をしっかり作りたいのです」

●客層
 ネット販売しているのは、生の栗マロンかぼちゃ、冷凍、ジェラート、ペーストなど。個人、飲食店、企業などさまざまなところから注文が入る。
 「4年前から冷凍カボチャを始めたことで、料理教室の先生やレストラン、大手企業の秋のメニューに組み込まれることが増えています。コンビニスイーツなど、ペーストを大量に使われる企業さまには、半年以上前から交渉するケースもあります。このカボチャの味と世界観、味を一定に保っていること、そしてまとまった量を保有していることで、企業さまをはじめ高く評価していただいています」

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月14日号で)

「栗マロンかぼちゃ生」は6月15日からシーズンスタート

販売中の「栗マロンかぼちゃのジェラート」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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