【EC向けサービス導入事例】第29回〈ECシステム「えびすマート」〉/導入企業 若者向けアパレル販売「せーの」/オムニチャネルに対応

「ヴァンキッシュ」オンラインストアのトップページ。せーのは実店舗の運営に加え、EC事業にも力を入れている。

若者向けアパレルブランドの直営店を約20店舗展開している、せーの(本社東京都、石川涼社長)。
 ECサイトの運営にも力を入れており、オムニチャネル時代の本格的な到来を見据え、店舗とECを融合できるECシステム「えびすマート」を2012年に導入した。
 せーのは「VANQUISH(ヴァンキッシュ)」など複数のブランドを展開。12年時点の年商は約30億円、EC売上高は全体の約3割に拡大していた。
 オムニチャネルを実現するには店舗とECの顧客データや在庫情報の一元化、ポイント統合など、さまざまなシステム構築が必要となる。
 せーのはECベンダー7社でコンペを実施。高機能で柔軟性と拡張性を備えている「えびすマート」を採用した。
 「えびすマート」はインターファクトリーが提供しているSaaS型のECサイト構築システム。クラウドの手軽さや更新性の高さと、カスタマイズ性の高さをバランスよく備えている。
 サイトへのアクセスや取引数の増加などにも柔軟に対応できるほか、APIを公開しているため、外部の受注管理ツールなどとの連携も可能だ。
 せーのは「えびすマート」を導入後、アプリでデジタル会員証を発行して実店舗とECの顧客情報を統合。実店舗のPOSシステムや物流も連携した。会員が店舗を訪問した際に自動的にポイントを付与する機能など、本格的なオムニチャネルに取り組んでいる。
 購買データ分析を通じ、ネットとリアルを連動させた販促にも注力。実店舗で会員登録した顧客にECサイトのセールを告知したところ、ECの売り上げが前年比約1・3倍に増えるなど高い成果も上げている。


〈システム概要〉 
 SaaS型のECサイト構築システム。週1回の頻度でアップデートを実施するなど、既存機能の改善や標準機能の追加、オプション機能の追加などを行っている。EC事業者が独自に機能を追加することも可能。APIも公開している。9月末時点の導入数は285サイト。1分間当たり647件の受注を処理できるほか、1分間で5万件のアクセスを処理できるため、大丸松坂屋百貨店のECサイト、東京証券取引所のデータダウンロードサイトなど大手企業の導入も目立つ。

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