【出荷スピードアップしました】MonotaRO/当日出荷対象商品、1年で3倍の35万品目

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約10億円を投じて大型物流センターを建設した

約10億円を投じて大型物流センターを建設した

工具などのBtoB通販を手掛けているMonotaRO(モノタロウ)は、当日出荷に対応可能な商品数を急速に増やしている。7月末時点で35万品目を突破。14年7月に大型物流センターを本格稼働したことで、対象品目は1年間で約3倍に増えた。
 同社は在庫の拡充と納期短縮を成長戦略の一つとして位置付けている。主な顧客となる製造業にとって、工具や間接資材の納期は業績や収益性に影響する重要な要素だからだ。
 ECサイト「モノタロウ」の取扱商品数は7月末時点で約900万品目。その約3・9%に当たる35万品目は、平日午後3時までの注文であれば当日出荷する。
 当日出荷可能な商品を増やすため、14年7月に延べ床面積約4万4000平方メートルの大型物流センター「尼崎ディストリビューションセンター」の本格稼働を開始した。設備投資総額は約10億円だ。
 最新機器を導入してピッキングや倉庫内の在庫移動、梱包などを自動化。受注から出荷までのリードタイムを短縮し、それまで約12万5000品目にとどまっていた当日出荷対象商品を飛躍的に増やした。
 自社の物流拠点は現在、尼崎市内2カ所と仙台市内1カ所の合計3カ所にある。当日出荷可能な35万品目のうち、「尼崎ディストリビューションセンター」で扱っているのは約22万品目。同センターでは16年末をめどに、在庫品目数を最大40万品目まで増やす。
 納期短縮をはじめ、さまざまな施策を講じてきた成果は売り上げにもつながっている。15年1―6月期(中間期)の売上高は前年同期比28・4%増の273億5600万円と大幅に拡大。会員数は6月末時点で前年6月末と比べて26・2%増の158万2881件に増えている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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